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STORY 各話紹介/スタッフクレジット
第17話「混沌」
兄を殺したことを思い出したミハルは、心を失い人形のようになってしまった。ユウシロウはそんなミハルを引き連れ、関西のアジアン静脈瘤へとやって来る。そこでは2つのグループが激しく勢力争いをしていた。マフィアに殺されそうになった男を助けたことで、ユウシロウとミハルは「王(ワン)」という男のグループの世話になる。じつは王は元シンボルの情報部員なのだが、ユウシロウも王もお互いの素性に気付かない。その頃、一清と広川たちは、米国が穀物輸出を停止するという西田の予測を元に、暴動の発生と経済の混乱への対応を協議していた。アメリカがシンボルのMFを正式採用したとの情報もあり、TA中隊の協力が不可欠と感じた西田は、自ら速川隊長の説得に当たることを申し出る。その一方で、ユウシロウとミハルの捜索を続けていた一清とシンボルは、互いにアジアン静脈瘤に目をつけていた。一清が秘密裏にユウシロウを探させる一方で、シンボルはかつて組織に属していた王に連絡を取る。シンボルは王に敵対勢力の情報を与えるのと引き替えに、ユウシロウとミハルの捜索を依頼。連絡を受けた王は、自分の元に転がり込んできた2人がシンボルの探す人物だと知り、思いを巡らせる。




第18話「裏窓」
アジアン静脈瘤で暴動が発生するなど、国内の治安状況は急速に悪化していた。このまま米国が穀物の不作を発表すれば、全国で大規模な暴動が発生することが予想される。広川たちは全国に治安維持のための特自部隊を配備することを計画し、首相に計画の実行を促す。一清は関西に配備されるTAを使い、治安出動に乗じてユウシロウとミハルを捕獲しようともくろむ。一清は叔父の義猛にも豪和家総代として協力を迫り、豪和を本来あるべき姿「傀儡子」へと戻すつもりであることを明言する。翌日、米国の穀物収穫予想が発表されると、世界の穀物相場は大混乱に陥った。米国商務省の発表によると米国内の作況指数は40を下回り、世界の穀物在庫率も安全基準を大幅に下回っているという。このニュースが発表されると、西田の予測通り日本各地のアジアン静脈瘤で暴動が発生。とくに暴動が激しい3カ所に、特自の治安出動が命じられる。ユウシロウは特自に発見されないよう屋内に隠れていたが、目を離した隙にミハルが外へ出てしまい、特自のヘリに発見される。特自のTAがミハルに迫るが、間一髪のところでユウシロウが駆けつけミハルの捕獲を阻止。さらに、王が身を呈してTAを追い払い、ユウシロウとミハルを救う。




第19話「慟哭」
TA中隊の速川隊長は、広川の仲介で西田と会談する。その席で西田は、米国が穀物の輸出を停止するつもりであることを話し、西田たちの計画にTA中隊が協力することを要請する。自分はなぜ特自に身を置いているのか? 日本人が求めているものはなんなのか? 西田の言葉に耳を傾けながら、速川は自分の心に問いかける。白熱した会談は夜を徹して行われ、2日目の日も暮れようという頃、ついに速川は西田の理想に協力することを決断する。その一方、王はユウシロウから詳しい事情を聞き、彼とミハルが野望実現のための道具にされていたことを知る。2人の境遇に共感を覚えた王は、シンボルに時間稼ぎのための連絡を取り、その間に2人を東京へ逃がしてやろうとする。だがシンボルの評議員メスは王の意図に勘づき、米軍を動かしてミハルを捕獲しようと画策。ユウシロウとミハルを乗せた船は米軍対テロ部隊の襲撃を受け、ミハルはシンボルの手に落ち、王も射殺されてしまう。その頃、アメリカが穀物の輸出停止を発表すると知った広川は、首相に暴動鎮圧の予備措置として特自部隊の配備を了承させていた。そして、穀物モラトリアムの発表と同時に三ヶ月間の経済統制令と、一週間の夜間外出禁止令が国内に一斉発動される。それは事実上の戒厳令だった。




第20話「動乱」
TA中隊に戻った速川は、西田に協力するという自分の決断を部下たちに伝える。速川について行くか否か、中隊の隊員たちもそれぞれの決断を迫られる。結局、全員が速川についていく事を決め、TA中隊は国会議事堂の警備に当たることになる。その頃、ミハルを回収したメスは彼女が人形のように無反応であることに驚き、専門スタッフの治療を受けさせようと考えていた。そのため、保護を受けていた横田基地の司令官に輸送機の準備を指示し、ミハルをアメリカに移送するべく手配する。やがてTA中隊が警備任務に出発する時間になり、誰一人欠けることなく集合する隊員たち。TA2機の整備が遅れているため鏑木と安宅は残ることになり、他の隊員たちは東京に向けて出発する。議事堂到着したTA中隊は、早速警備任務に取りかかる。国会を出た首相の車が群衆に取り囲まれ、中隊は群衆の鎮圧を開始するが、本来守るべき民間人に武器を向けたことで、高山と北沢はパニック障害を起こす。その間に首相を乗せた車が何者かに狙撃され、首相が負傷する事態となってしまう。その頃、ようやく出発の準備に取り掛かっていた安宅の元に、一本の電話がかかってくる。それは東京に着いたユウシロウからのものだった。




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