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STORY 各話紹介/スタッフクレジット
第1話「石舞台」
特務自衛隊は豪和インスツルメンツと共同で、極秘のうちに新型二足歩行兵器「タクティカル・アーマー」(TA)の実戦シミュレーションテストを行っていた。訓練に挑むのは特自の隊員たちと、民間人ながら「大尉」の肩書きで特自に出向してきた豪和家の四男「ユウシロウ」。シャーマンの素質を持つユウシロウは、同時に「嵬(かい)」と呼ばれる能力者であり、豪和一族に代々伝承されてきた能の特殊な演目「餓沙羅(がさら)の舞」を舞うことで、「餓沙羅の鬼」と呼ばれる謎のパワーを呼び寄せることが可能な唯一の人物だった。そのため、テストを終えたユウシロウは屋敷に戻らず、そのまま次なる実験場「鬼哭石(きなし)」へと連れて行かれ、実験の舞台装置でもある「石舞台」で餓沙羅の舞を演じることとなる。父の乃三郎や兄である一清、清継、師匠である空知検校に見守られながら舞いを始めるユウシロウ。彼がトランス状態に入り、餓沙羅の鬼が出現する兆候である「特異点」を出現させた時、彼の精神にひとりの少女の精神が接触する。その少女は、別の場所で同様の実験を行っていた超国家組織「シンボル」のインヴィテイター(嵬)「ミハル」だった。彼女は「呼び戻さないで! 恐怖を!」とユウシロウに警告を残して消失。それによりユウシロウは舞を中断し、特異点は消失する。




第2話「序ノ舞」
中央アジアの小国「ベギルスタン」で行われた謎の爆発実験が世界に波紋を呼ぶ。それは後に、謎の組織「シンボル」の実験で出現した特異点だったと判明するのだが、大量破壊兵器の実験だと捉えたアメリカは国連を通じて核査察を要求。ベギルスタンがそれを拒否したことで、国連はNATOを中心とした多国籍軍の派遣を決定する。だが、首都に突入した多国籍軍地上部隊は、ベギルスタン軍の思わぬ反撃を受けて壊滅。前線の映像を入手した一清は、ベギルスタン側にTAと同様の兵器が存在することを確信する。一方、屋敷に戻ったユウシロウは、石舞台で精神接触した少女(ミハル)について想いを巡らせていた。石舞台でなにがあったのか、なにも語ろうとしないユウシロウに妹の美鈴は、なぜユウシロウばかりが実験材料のように扱わなければいけないのかと同情を寄せる。ユウシロウに他人行儀な家族の中で、美鈴だけは心から兄・ユウシロウを慕い、心配していたのだった。そんなユウシロウに再び召集がかけられる。特自TA中隊のベギルスタン派遣を実現したい一清たちが、TAの性能をデモンストレーションしようと演習をセッティングしたのだ。演習を見学した上層部の面々はTAの性能に驚嘆し、特自の派遣に大きく傾く。




第3話「天気輪」
実戦のデータが欲しい豪和は、ユウシロウをベギルスタン派遣に参加させようと動く。とくに一清は、実戦データの採取もさることながら、ユウシロウを実験素材として使い尽くすことで自らの野望を達成しようと考えていたのだった。一方清継は、数々の研究データから、ユウシロウだけが人工筋肉の能力を引き出していること、ユウシロウがいることで他のタクティカル・アーマーにも同様の効果をもたらしていることを突き止める。しかし「オリジナル」の復元には至らず、今はタクティカル・アーマーレベルの復元が精一杯であることを痛感する。その頃、美鈴とユウシロウは庭園の「天気輪」の前で幼い頃の思い出を語り合っていた。これから戦場に向かうユウシロウを心配する美鈴に、ユウシロウは必ず生きて帰ってくることを約束する。派遣に反対していた法務大臣が事故死したことで特自のベルギスタン派遣は実施されるが、高山少佐を初めとするTA中隊の隊員たちは民間人であるユウシロウを巻き込んでしまったことに心苦しさを感じていた。「必ず日本に無事送り返す」と誓う高山に、ユウシロウは「自分の意志で参加した」と答える。そのころベギルスタンでは、米軍の戦車部隊が二足歩行型兵器メタル・フェイク(MF)部隊の奇襲攻撃を受け、壊滅的な被害を被っていた。




第4話「蜃気楼」
ベギルスタンに到着したTA中隊を出迎えたのは、多国籍軍に参加していた豪和一族の人間だった。到着後間もなくTA中隊に下された命令は、敵地のただ中にある「神殿の丘」を制圧すること。そこは大量破壊兵器の実験が行われたとされている場所だったが、実際に行われていたのは「石舞台」で行われたもののと同様の実験だった。命令の裏にある意図を知らないままTA中隊は出撃し、初となる実戦を経て神殿の丘を制圧する。そこに清継と清春が現われ、清継らが手早くデータの採取を行う中、突然ユウシロウはTAを降りて神殿内で餓沙羅の舞を始める。ユウシロウの不可解な行動に驚く中隊の仲間たち。清継はチャンスとばかりにデータの採取を始めるが、敵地での不用意な行動に危険を感じた鏑木大尉はユウシロウの舞を止めようとする。だが、鏑木が止めるよりも早く付近に潜んでいた敵兵がユウシロウを狙撃し、舞いは中断。さらに、神殿の丘をモニターしていたシンボルは、ミハルとユウシロウを接触させるべくMF部隊を送り込み、TA中隊に奇襲攻撃を掛ける。




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