ガサラキ 公式Web
STORY 各話紹介/スタッフクレジット
第13話「旅立ち」
豪和総研に収容された骨嵬「朱天」の驚異的な再生能力に清継は驚嘆する。朱天の研究と並行してあらゆるデータを採取されていたミハルは、一清の冷酷な態度の中に、前世で見た兄の面影を重ね合わせる。一方、安宅は速川隊長に鬼哭石で起きた出来事を報告する。2人は朱天の正体とTAの実験の関連性を推測し、朱天が生体兵器のようなものではないかと考える。そんなとき、ユウシロウに突然の帰還命令が下る。その命令は、豪和家当主の乃三郎が4人の息子たちを呼び集めるために出されたものだった。息子たちが集まると、乃三郎は一清にTA開発の真意を問いただす。乃三郎は一清が西田たちと組んでシンボルに対抗しようとしていることを見抜き、かつての祖先と同じ過ちを犯そうとしていると危惧していた。ここに至って一清は自らの野心を明らかにし、乃三郎と豪和家当主の座を巡って争うこととなる。科学者としてガサラキに関する研究を続けたい清継は一清についていくことを決め、清春も清継に同調。その結果、豪和家当主の座は一清へと移ることとなった。すべてを失った乃三郎はユウシロウとミハルの逃亡を助け、2人を京都へと続く「嵬の路」まで送る。




第14話「同行」
豪和の実権を握った一清は、再び西田たちと会見する。伝統への回帰を促す西田の思想を一清は排他的だと評するが、西田は外国に門戸を閉ざすのではなく豊かさへの幻想を取り払うのだと反論する。そして、かつて統一国家の形成に寄与した「傀儡子」と呼ばれる人々とガサラキの伝承をたとえに出し、欲望だけでなく恐怖も歴史を動かす要素であると語る。西田が持つガサラキの知識に一清は焦り、空知を呼んで西田とはいかなる人物なのかを問いただす。その頃、ユウシロウとミハルは京都にある「渡辺の地」を目差して、嵬の路を進んでいた。その途上、ミハルはユウシロウにシンボルが行っていた実験の目的を教える。シンボルが開発したMFは、「絶対の無」の意味を持つ「ナダ」なる存在を呼び出すために開発されたものだったのだ。ユウシロウは直感的にナダとガサラキが同一のものであると理解する。一方、ユウシロウの失踪に心を痛めていた美鈴は、空知にユウシロウがどこへ向かったのかを尋ねる。空知は美鈴が本当に尋ねたいことは別のところにあると察し、現在のユウシロウは8年前に死んだ憂四郎から記憶を転写した別人であることを教える。




第15話「閾」
ユウシロウとミハルは、豪和と因縁の深い古の土地「渡辺の地」に到着する。2人が朽ちた御堂を見つけて中に入ると、2人のことを待っていたという老人が声をかけてきた。老人に促され、ユウシロウとミハルが古びた荒神の木像に触れた瞬間、2人の精神は前世で生きていた平安時代へとトリップする。平安の世、傀儡子の一族「渡辺党」は朝廷のために影で働き続けてきた。しかし、安定した世の中が続くと強大な力は逆に危険視され、渡辺党は朝廷から「骨嵬」を引き渡すよう言い渡される。それが発端となり、渡辺党の内部で朝廷に従おうとする「渡辺競」と、反旗を翻そうとする「渡辺鋼」が対立。両者は古来からの神事に則り、互いの骨嵬を決闘させることになった。競側の「嵬」として骨嵬に乗り込んだ憂四郎は、綱側の骨嵬と戦う。しかし相手の嵬「美晴」の姿を確認すると、憂四郎は突然戦闘を放棄。憂四郎が神事を破ったことにより競は鋼に殺され、鋼が一族の党首に就任する。渡辺党の実権を握った綱は、一族の力を糾合して朝廷と戦う姿勢を鮮明にし、数の不利を補うため骨嵬を戦に用いることを表明する。憂四郎と美晴はお互いに惹かれながらも、自分たちが神事を破ったことで戦いが起きようとしていることに苦しむ。




第16話「宿業」
渡辺綱は朱天と克天、2体の骨嵬と渡辺党を率いて都へ向かう。それに対し、朝廷は源頼光に渡辺党の鎮圧を命じた。朱雀大路で鋼が頼光に宣戦布告したその夜、憂四郎と美晴は都で目の当たりにした光景について語り合う。荒廃した都、疫病で苦しむ人々……。もし自分たちが骨嵬で人々の命を奪うような存在になるなら、それは疫病と同じではないのか? しかし美晴は、たとえ疫神となろうとも憂四郎と一緒にいられることに、どうしようもなく喜びを感じてもいた。一方、朝廷内部では僧侶の叡如が、鳥部野の地で骨嵬を迎え撃つよう源頼光に助言する。そこでならば言霊の力で骨嵬の力を押さえ込めるというのだが、叡如の狙いは別のところにあった。鳥部野はナダを呼び出す神依の地であり、そこで多くの血が流されればナダが降臨すると考えていたのだ。ついに戦が始まり、叡如の狙い通りナダ(=ガサラキ)が降臨しようとしたそのとき、憂四郎は昔にも同じようなことがあったことを思い出した。このままでは惨劇が繰り返されると感じた憂四郎は、戦いを中断して骨嵬から降りる。これに激怒した綱は憂四郎を射殺そうとしたため、美晴は憂四郎を守るために実の兄である綱を手にかけてしまう。




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