餓沙羅(がさら)の舞
「餓沙羅の鬼」を呼び起こすための演目。演者はその舞の最中、トランス状態に陥ることがしばしばあり、「餓沙羅の鬼」なる強大な力を呼び寄せることが可能とされる。
余流能楽の伝承者の中でも、「餓沙羅の鬼」を召還する素質のある人間を「嵬(かい)」と呼び、その者しか舞うことを許されない演目で、素質のない者が舞えば命を落とすとされる危険な儀式でもある。